SEL便り: 責任ある意思決定 の7回目です。
『成績だけが評価じゃない』では、学習環境について直接は言及されていないので、このテーマを正面から扱っている邦訳のある3冊の本(『みんな羽ばたいて』Tomlinson著、『「居場所」のある学級・学校づくり』Barron & Kinney著、『「おさるのジョージ」を教室で実現』Ostroff著)を使って、何が大切か、何を考える必要があるかを紹介します。
以下は、生成AIのCopilotとのやり取りを通してつくられたものです(青字+~以降は、執筆者のコメントです)。
1. 関係性と尊重を基盤とする学習者中心の学習環境
- Tomlinson: 学習環境は「生徒が自分自身を理解し、他者と関わり、世界を探究する場」であるべきだと強調。安全性、尊重、関係性が鍵。
- Barron & Kinney: 「居場所があること」が学習の土台。生徒が「受け入れられている」と感じることで、学びへの意欲が高まる。
- Ostroff: 好奇心を育むには「心理的安全性」と「探索の自由」が不可欠。失敗を恐れずに試行錯誤できる場が必要。
→ 共通点: 学習者が安心してリスクを取れる環境を重視。学習環境は「人間関係の質」によって成立する。~ この大事な「人間関係の質」、あなどっていませんか?
2. 内発的動機と自己決定の尊重
- Tomlinson: 生徒が「自分の学びに意味を見出す」ことが、深い理解につながる。
- Barron & Kinney: 生徒が「価値ある存在」として扱われることで、自己肯定感と学習意欲が高まる。
- Ostroff: 好奇心は「自立的な学びの原動力」であり、強制ではなく「興味から始まる学び」が重要。
→ 共通点:学びは「内側から湧き出る力」によって駆動される。~ この大事な要素、見過ごされていませんか?
3. 教師の役割の変容
- Tomlinson: 教師は「学習のデザイナー」として、生徒のニーズに応じて環境を整える。
- Barron & Kinney: 教師は「関係性の構築者」として、生徒の尊厳を支える存在。
- Ostroff: 教師は「好奇心の触媒」として、生徒の問いを尊重し、探究を促す。
→ 共通点:教師は「知識の提供者」ではなく、「学びの伴走者」。~「学習のデザイナー」「学習のデザイナー」「好奇心の触媒」としての役割、果たせていますか?
◎3者の力点の違いと共通点(比較表)
これら3冊の本に共通するのは、「学習者の内発的動機を引き出す環境づくり」と「教師の役割の変容」に関する示唆に富む考察と具体的な実践例が多数紹介されていることです。SELとの接点も大きいですから、興味をもたれた方はぜひ3冊の本チェックしてみてください。
また、前回「チョイス(選択)ボード」という教え方・学び方が丁寧に説明されている本として『ほんものの学びに夢中になる』を紹介しましたが、この本は147~8ページをはじめ本全体が「ほんものの学びに夢中になる」ための学習環境の選択肢を(教師と生徒に)提供している内容とも言えるので、合わせて参考にしてください。ある意味では、それほど「学習環境」は大切なのに、日本では依然として「学習環境=教科書」という捉え方中心になっている悲劇が続いているのではないでしょうか?

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