2026年6月6日土曜日

どんな瞬間にも私たちは選択している

呼吸が導く落ち着き――教師のマインドフルネス実践

 ときどき、教育者としての私たちの仕事にとってあまりにも貴重で、「これはぜひ皆さんと共有しなければ」と思わせるようなリソース(参考になる資料や方法)に出会うことがあります。Meena Srinivasan(ミーナ・スリニヴァーサン)の新刊『Teach, Breathe, Learn: Mindfulness In and Out of the Classroom(教え、呼吸し、学ぶ教室の内と外で育てるマインドフルネス)』は、まさにそのような一冊です。

この本は、私が全国のあちこちで耳にする切実な願いに応えています――喜びを土台にし、思いやりから生まれ、今よりももっと人間的で、もっとゆっくりとした働き方・教え方を求める声です。ミーナがこの読みやすい本の中で誠実かつ惜しみなく提供しているのは、その願いに向かうための「道しるべ」です。さまざまなマインドフルネスの実践を紹介し、それらを私たちの日常や教室にどのように取り入れられるかについて、豊富な参考になる資料や方法を示しています。学校でマインドフルネスを取り入れたいと考えている人なら、必ず読むべき一冊です。

 レッスン(指導)案がとても役に立つことや、生徒たちの言葉がこのテーマに彼らの視点をもたらしてくれることも確かですが、私が最も心を動かされたのは、この本に織り込まれている教師としてのミーナの物語です。それこそが、この本を特別なものにしています。

彼女が最初のほうで語るエピソード――自分の気分が生徒に影響していると気づいた瞬間――を読んだとき、私は一気に引き込まれました。共感できたのです。彼女に何が起きたのか、どうやって「手一杯で圧倒されている教師」というあまりにもよくある状態から抜け出し、別のあり方へと変わっていったのかを知りたくなりました。彼女がどんな物語を歩み、どんな方法を使ってきたのかを知りたかったのです。それを知るには、ぜひ本を読んでみてください。

その前に、私が行ったインタビューを通して、ミーナがどんな人なのか、そしてこの本がどんな内容なのかを少しだけ味わっていただきたいと思います。これが、あなたが『Teach, Breathe, Learn』を手に取るきっかけになれば嬉しいです。

 

エリーナ: この本は誰のために書いたのですか? 誰に読んでもらいたいですか?
ミーナ: この本は、私の心からの贈り物です。マインドフルネスを自分の生活や若い人たちの生活に取り入れたいと願うすべての人に、ツールやリソース(方法や資料)、そしてインスピレーションを届けられたらと思っています。本書には、心のあり方を変えるマインドフルネスの実践の「効果」と「取り組みやすさ」を示すエピソードや具体的な方法の紹介がたくさん詰まっています。教師としての視点から書いてはいますが、内容は誰にとっても役立つものです。特に、教師、保護者を中心に子どもに関わる人、そして教育現場で働くすべての人に読んでほしいと思っています。

 

エリーナ:マインドフルネスは、教師や管理職にどのように役立つと思いますか?

ミーナ:私たちが「やさしい気づき」とともに「今この瞬間に戻る」練習を重ねれば重ねるほど、実際に「今ここ」にいることが容易になります。そしてこれは、教師にとって欠かせない資質です。
 おそらく外科医を除けば、教師ほど一日の中で多くの判断を下す職業はありません。教室で求められるのは、広い視野と集中した注意を同時に保つことです。

マインドフルネスは、まず自分自身と深くつながることを可能にし、その結果として他者とも本物のつながりを築けるようにしてくれます。校長や学校リーダーという役割は、とても孤独になりがちです。だからこそ、学校をうまく導くために必要な強い人間関係を築くうえで、マインドフルネスの実践は大きな助けになります。私の本で紹介しているマインドフルネスの基盤には、「相互依存」という考え方があります。長年、教師や同僚と仕事をする中で、この相互依存を意識することがとても役に立つと感じてきました。学校という場は、多くの要素がそれぞれうまく機能して初めて成り立つものです。どこか一つがうまく働かなくなると、学校全体に影響が及びます。学校の中では、立場の違う人たちの間で摩擦が生まれることもあります。しかし、管理職、保護者、スタッフ、生徒――そのどれが欠けても学校は成り立たないのだと理解できれば、私たちはもっと感謝と理解をもって、コミュニティーの中の他者と関わることができるようになります。

 

エリーナ:マインドフルネスがあなたの私生活や仕事にどんな役割を果たしてきたか、何かエピソードを教えてください。

ミーナ:マインドフルネスは、反射的に反応するのではなく、状況に応じて自ら選んだ関わり方ができるようにしてくれます。私が「マインドフルネスって本当に効くんだ!」と強く実感した最初の教室での出来事は、とても印象的でした。私は当時、インドのニューデリーにあるインターナショナルスクールの中等部で、学習支援クラスを担当していました。クラスには世界中から来た生徒がいて、それぞれに異なる特別なニーズがあり、私はその全員を支援する役割を担っていました。ある日、クラスにもっと支援を入れるためにアシスタントを採用することを伝えたとき、アメリカ出身のある男の子が突然こう叫んだのです。「インド人じゃなきゃいいけど!」その瞬間、胸がぎゅっと締めつけられました。私はその学校で数少ない有色人種の教師であり、インド系の外国人教師は私だけでした。彼の言葉は深く突き刺さり、怒りと悲しみが一気にこみ上げてきました。

 マインドフルネスを実践する前の私なら、彼の発言は受け入れられないと強く言い返していたでしょう。でも今の私は、マインドフルネスのおかげで感情の自己調整ができるようになっていました。胸の中に湧き上がる感情に気づき、いったん立ち止まり、深呼吸をしました。そして生徒を叱りつけるのではなく、丁寧に「どうしてインド人のアシスタントが嫌なの?」と尋ねたのです。

彼は、インドのアクセントがとても聞き取りにくく、それが学習を難しくしているのだと説明しました。その言葉を聞きながら、彼に私のインド系の背景を傷つける意図などまったくなかったことに気づきました。私の目の前にいたのは、学ぶことに苦労している一人の少年であり、自分の意思でインドに来たわけではなく、父親の仕事の都合で連れてこられた少年でした。彼はただ、フラストレーションを抱え、自分の気持ちを理解してほしいと願っていたのです。その瞬間から、私は生徒を本当に理解するために、必ず対話をすることを自分の方針にしました。生徒を理解して初めて、私は彼らを本当に教えることができるのだと気づいたのです。

 

エリーナ:学校では、マインドフルネスを「集中力を高めて学力を上げるための方法」として語られることがあります。テスト準備のために「マインドフルネス」を使う教師もいると聞きます。こうしたアプローチについてどう思いますか? あなたの本で提案している内容と一致しますか?

ミーナ:確かに、マインドフルネスは生徒が集中したり自己調整したりするのを助けることで、学びやすい環境をつくることができます。しかし、私が若い人たちにマインドフルネスを伝えるときの目的は、決してそこではありませんでした。マインドフルネスが力をもつのは、どんな瞬間にも私たちには選択肢があるということを気づかせてくれるからです。よりよい行動を選ぶことができ、そしてそのための具体的な方法がある――それによって、私たちの生活にもっと平和や愛、喜びをもたらすことができるのです。

 

エリーナ:読者があなたの本を読んで、何か一つ行動を起こすとしたら、どんなことを望みますか?

ミーナ:私たちが他者に提供できる最も価値あるものは、私たち自身の幸せです。読者の皆さんには、本を読み終えたあと、自分自身の幸せを育て、深めていくために、個人的なマインドフルネスの実践を始めてほしいと願っています。大切なのは、何を教えるかだけではなく、どのように教えるか、そしてその背後にある愛や喜びです。それこそが、生徒に最も強く残る印象になるのです。

生徒にマインドフルネスを伝える前に、まず私たち自身が、実践を通してマインドフルネスを「体験的に理解する」必要があります。自分の実践を育て始めると、それが教室でのふるまいや、他者との関係にどのように影響するかが見えてきます。マインドフルネスは、すでに私たちの内側にあるレジリエンス(しなやかさ)にアクセスする方法を提供してくれます。マインドフルであるために、1日の時間を増やす必要はありません。『Teach, Breathe, Learn』は、日常生活にもっと気づきと愛、そしてレジリエンスをもたらすための実践的なガイドなのです。

 

エリーナ:マインドフルネスに興味があり、もっと学びたいと思っている人がいたら、本を読む以外に何を勧めますか? どこから始めればよいでしょうか?

ミーナ:私が強くおすすめしたいのは、マインドフルネスのリトリート(合宿形式の研修プログラム)に参加することです。世界中でさまざまなプログラムが提供されています。また、Mindfulness in Education Network(教育におけるマインドフルネス・ネットワーク)のメーリングリストに連絡し、希望する期間や場所などを伝えるとよいでしょう。きっと、想像以上に多くの選択肢があることに驚くはずです。

この投稿について、あなたの考えや疑問・質問や提案をぜひコメント欄で共有してください。

 *****

 日本でもマインドフルネス関連の本の売れ行きは結構なものです(社会的なニーズはあるということだと思います!)。しかし、教育関係者対象のマインドフルネスの本はまだ知りません。すでに出ていたら、ぜひ教えてください。お願いします。(紹介者も10年ほど前にこの本を読んだ時、エリーナさんと同じ気持ちをもったので、訳させてくれる出版社を教えてくれたら、もっとうれしいです!)

出典・https://www.edutopia.org/blog/just-breathe-when-teachers-practice-mindfulness-elena-aguilar

 この投稿は、『教師のためのアート・オブ・コーチング』の著者のエリーナ・アギラーさんによって2014年の9月25日に書かれたものです。ちなみに、彼女は、夏休みや冬休みの前に教育関係者が読める本を何冊か一緒に紹介する以外、自分の本も含めて、本の紹介をすることがほとんどない人です! 今回は、そういう人が紹介したかった本ということになります。

2026年5月16日土曜日

『「しない」が子どもの自力を伸ばす』は、SELの本!

 なぜ、私がこの本の惹かれたのかを発売されてからほぼ1年たってから、ようやく気づきました(おそらく、まだ気づいていないことは、他にもいろいろあると思います!)。

 『「しない」が子どもの自力を伸ばす』を出す前に、https://selnewsletter.blogspot.com/2023/06/sel.htmlで紹介している4冊のSELをメイン・タイトルないしサブ・タイトルに掲げた本を出していましたが、それらよりも、SELの本質を「理論」(やエクササイズ=取り組む活動として)ではなく「人間の営み」として捉え、そして極めて豊かに描いているからです。なので、SELという言葉を一切使っていないのですが、SELの核心に触れる示唆がむしろ濃いのだと思います。なので、ぜひ、ご一読を!

 

 SELの文献は、自己認識、自己管理、社会認識、関係構築、責任ある意思決定といったスキル分類を前提に語られます。それに対して、『「しない」が子どもの自力を伸ばす』は、

  • マヤ族の子育て
  • イヌイットの怒りの扱い方
  • ハッザベの協力の文化
  • 大人が「しない」ことで生まれる自発性

といった実際に暮らしの中で行われている文化的な営みとして、子どもの感情調整・協力性・主体性がどう育つかを描いています。つまり、SELの「結果」を、文化の中で自然に育つプロセスとして描いているのです。しかも、著者のサンフランシスコでの暮らしに代表される西欧社会のそうした自然に育つ環境が失われてしまった現実との対比のもとに。

 要するに、SELの理論と実践が目指しているものを、『「しない」が子どもの自力を伸ばす』は理論化される前の「生きた実践」として示してくれているのです!

 

 ということで、SELに興味をもたれる先生は、https://selnewsletter.blogspot.com/2023/06/sel.htmlの一冊から読み始め(て実践す)るという選択肢がありますが、一方で『「しない」が子どもの自力を伸ばす』から読み始めて、それらをSELの5領域(自己認識、自己管理、社会認識、関係構築、責任ある意思決定)にマッピングしてみるというエクササイズをするところから始めると、より効果的な実践になると思います。(前者のアプローチは、SELという名の「介入」「急かさす」「先回り」をやらかす危険性をはらんでいます! https://x.gd/gLNIdを参照ください。)

 後者のアプローチは、(赤ちゃんを教室に招くようなプロジェクトの代わりに)中学生以上であれば生徒対象に使えるかもしれません。全部の章を読むのが大変なら、1章に限定して、読みこんだ後に、生徒たちにマッピングしてもらうのです。

 

 その結果は、たとえば次のようなものになるかもしれません。

1. 自己認識

『「しない」が子どもの自力を伸ばす』で対応する要素例:

  • 大人が「急かさない」「先回りしない」ことで、子どもが自分の感情・欲求・ペースを感じ取れる
  • マヤ族の子どもが「自分は家族の一員として役に立てる」という自己概念を自然に形成する
  • イヌイットの子どもが、怒りを外から観察するものとして理解する文化

要点: 大人が介入しないことで、子どもは自分の内側を感じる時間を取り戻す。

 

2. 自己管理

『「しない」が子どもの自力を伸ばす』で対応する要素例:

  • イヌイットの「怒らないで教える」文化
  • 大人が「しない」ことで、子どもが自分で衝動を調整する機会が増える
  • ハッザベの子どもが、自然の中でリスクを自分で判断しながら行動する

要点: 大人がコントロールしないからこそ、子どもは自分で感情・行動を調整する力を育てる。

 

 SELの残りの3領域についても、同じことができます。

 このエクササイズから、SEL5領域はもともと「人間が文化の中で自然に育ててきた力」を体系化したものだと気づけます。『「しない」が子どもの自力を伸ばす』は、その「自然な育ち」を文化人類学的に描いてくれているのです。だら、SELという語を使わなくても、
SEL
の核心を最も生き生きと描いている本の一つになるわけです。

 もしあなたが、そのような本を他にもご存じでしたら、pro.workshop@gmail.com宛に、ぜひ教えてください。

2026年5月2日土曜日

生徒のウェルビーイングを高めるための、学校レベルの意思決定と行動

SEL便り: 責任ある意思決定 の11回目(最終回)です。

 『成績だけが評価じゃない』で紹介されているウェルビーイングの事例は、日本でいえば受験校的なエリート校の事例なので(それに当てはまる読者は、172~178ページをぜひ参照してください)、ここでは他の情報源から紹介します。

 最近訳出された『インストラクショナル・コーチング』(ジム・ナイト著、図書文化)の185~188ページで伝統のある(しかし、それほど成績優秀校というほどではない)ブライトン・グラマー男子高校が生徒のウェルビーイングに重点を置いた学校と書いてあったので調べてみると、https://www.brightongrammar.vic.edu.au/learnwithus/boy-centered-learning/boysandwellbeing/ がすぐに見つかりました。

 そこにはまず、「私たちは、生徒たちが気持ちよく過ごし、健やかに成長し、社会に前向きな形で貢献できるようになることを願っています。そのために、ブライトン・グラマーでの学びの過程を支え、卒業後の人生にも活かせるようなスキルと心構えを身につけさせることが重要だと考えています」と書かれています。このレベルなら、どんな学校でも考えている/言っていることかもしれません(考えていたり、言ったりするだけと、意思決定とそれに基づいた行動とは、まったくの別物です!)。

 しかし、ブライトン・グラマーは考えるだけ/言うだけと違い、2015年から全校生徒(幼稚園児~高校3年生)を対象にPROSPER(繁栄)と名づけられたウェルビーイング・カリキュラムを導入しているのです。その中身(というか枠組み)は、ウェルビーイングに最適な要素を表す言葉のPROSPERの頭字語で表しています。

  • P Positive Mindset; Positive emotions ポジティブな心構え・前向きな感情
  • R – Relationships:人間関係
  • O – Outcomes and achievement:成果と達成
  • S – Strengths:強み
  • P – Purpose and Meaning :目的と意味
  • E – Engagement:エンゲージメント
  • R – Resilienceレジリエンス(回復力・しなやかさ)

すべての生徒は、このPROSPERの枠組みに沿ったウェルビーイング授業に参加し、社会的・感情的な理解やスキル(要するに、SELのスキル)を育んでいきます。

 

●小学校段階の取り組みは、次のものが中心です。

  • You can do it」★1整理整頓、粘り強さ、レジリエンス(困難を乗り越える力)、協調性といったスキルを育てるプログラム
  • 構造化された遊び(Structured play社会的な言語や行動を身につけるための遊び活動
  • 「サークル・タイム(Circle Time)」男子生徒が自分の気持ちを表現し、他者の気持ちに気づく力を養うための構造化された場 ~ これについての詳しいやり方は、『生徒指導をハックする』の第2章や、『SELを成功に導くための五つの要素』『学びは、すべてSEL』『聞くことから始めよう!』のなかでも「コミュニティー・サークル」として詳しく紹介されています。
  • ライフ教育(Life education生に関する教育 ~ 同じレベルで大切な「死の教育」も大切! https://thegiverisreborn.blogspot.com/2025/12/140141.html
  • Still Cloud ★2初等部(小学校)全体で毎日休み時間後に行う10分間のマインドフルネス。集中力を取り戻し、心の落ち着きを育む時間

 

●中学校段階

  • パーソナル・ディベロップメント(自己成長)プログラム「私は誰か?」といった問いや、思春期に直面する課題や変化を探究する。~ これには、オーストラリアで1980年代に開発された『わたし、あなた、そしてみんな』(https://www.eric-next.org/test/reflect_read.html#textsの6冊目)が参考になります。この本の「わたし」の部分だけを日本風にアレンジしたのが『人間関係を豊かにする授業実践プラン50: 自分を見つめ好きになる本 』でした。
  • 「キャンプ・ファイア」感情を表す言葉を育てるために、分かち合い・表現・気持ちを言語化する方法を学ぶ構造化された場。
  • マンツーマン・コーチング学校生活、人生、その他の関心分野において目標を立てる方法を学ぶ。
  • キャラクター・ストレングスの特定自分の性格的な強みを見つけ、それを活かして目標達成につなげる方法を学ぶ。

 

●高校段階

  • ポジティブ心理学個人のウェルビーイング(心身の健やかさ)につながる要因を探究する。
  • 尊重ある人間関係他者、特に女性との関わりにおいて、職場・友人関係・より親密な場面で前向きかつ敬意あるふるまいを学ぶ。
  • 固定的マインドセット vs 成長マインドセットすべての活動において成長マインドセットをもつことで、自分の可能性を最大限に伸ばせることを男子生徒に教える。 ~「教える」というのは無理があると思います。『生徒指導をハックする』の第5章を参照ください。成績・評価を必然的に扱うというか、変えていく必要に迫られます! そうなると、『成績をハックする』『聞くことから始めよう!』『成績だけが評価じゃない』などを、まずは教師が自分たちのものにすることになります。
  • キャリア・カウンセリング各生徒の関心や強みを探り、それをもとに進学や将来のキャリア選択に役立てる。

 

 以上のブライトン・グラマーの情報から、発達段階に応じて、かなり体系化する努力をしていることが伺えます。個別のアクティビティーをバラバラに(イベント的に)するのか、それとも幼稚園児から高校卒業までを見据えたプログラムとして実践するのかでは、得られるものはだいぶ違ったものになります。似たような時間をかけるのであれば、後者でいきたいものです!

 その際に大切なことは、『インストラクショナル・コーチング』の185~188ページで紹介されている「インパクト・サイクル」ないし「コーチングのサイクル」(それらは、探究ないし実践向上のサイクルとも言える)を回し続けることが鍵となります。

 

●他のオーストラリアの学校でのウェルビーイングへの取り組みに関する情報:

https://www.aitsl.edu.au/research/spotlights/wellbeing-in-australian-schools

https://www.teachermagazine.com/au_en/category/wellbeing

https://studentwellbeinghub.edu.au/educators/

https://wellbeingguide.acer.org/

 

★1 子どもの可能性を信じ、あなたは「できるよ」「あなたには力がある。だから一緒にその力を育てていこう」という教育理念を表すタイトル。

★2 「雲がゆっくり止まるように、心を静める10分間」という意味です。

関連情報:

https://www.bing.com/search?q=student+well-being&FORM=SSQNT1&PC=DCTS

https://www.aitsl.edu.au/general/search-results?indexCatalogue=search&searchQuery=student%20wellbeing 最初の20個ぐらい

https://www.aitsl.edu.au/research/spotlights/wellbeing-in-australian-schools オーストラリアの状況がまとめられている。

https://www.teachermagazine.com/au_en/category/wellbeing

https://studentwellbeinghub.edu.au/educators/

https://wellbeingguide.acer.org/

 

2026年4月18日土曜日

学校で「機能するチーム」をつくる鍵 ― 感情的知性(EQ)

あなたは、EQを知っていますか? IQは聞いたことがあると思いますが、1996年に日本でも発売されたダニエル・ゴールマンの『EQこころの知能指数』で一躍有名になりました。IQよりもEQの方が実社会でのパフォーマンスをより正確に予測すると主張されていました。この記事は、『教師のためのアート・オブ・コーチング』の著者のエリーナ・アギラーさんが2015年の6月29日(アメリカでは夏休み中)に書いた記事です。

*****

チームとして何ができるか、どんな対話が生まれるかを最も左右するのは、メンバーのEQかもしれない。

 

 私は、チームづくりについての最大の発見のひとつをこれから共有しようと思います。この理解のおかげで、これまでの私なら決して思いつかなかったような行動を、グループで働くときに取れるようになりました。そしてこれは、教育者同士が協働し、共に学び、学校を変えていくための「効果的なチーム」をつくる鍵のひとつでもあると感じています。

おそらくあなたもEQという言葉を聞いたことがあるでしょう。自分がどんな感情を経験しているかを認識し、それを扱うための戦略をもち、他者の感情を読み取り、適切に反応する力のことです。チームリーダーの EQは非常に重要ですが、実は チーム全体としての集合的なEQ” というものも存在します。研究者によれば、これこそが「高いレベルで機能するチーム」と「平均的なチーム」を分ける決定的な要因なのです。

 

なぜ「チームとしてのEQ」が重要なのか

チームのEQは、そのチームが何を成し遂げられるか、どんな対話が生まれるか、そしてメンバーが会議にどんな気持ちで参加するかを左右する、最も重要な要因かもしれません。しかし、個々のメンバーの EQが高いからといって、チーム全体の EQも高くなるとは限りません。グループは、集まった瞬間に独自の性質を帯びるからです。

 

グループの EQ が低いときに見られる兆候

  • 話しているときに、メンバー同士が目を合わせない。
    話し手が特定の一人やリーダーだけを見る。
  • メンバーがテクノロジーや周囲のことに気を取られ、注意が散漫になる。
  • 話し合いの最中に、互いの発言を遮る。
  • 誰かが意見や視点を共有すると、最初の反応が「反論」「懐疑的な質問」「挑戦」になる。
  • 会議の進め方やプロセスについての質問が、何度も繰り返し出る。
  • 重要ではあるが、その場にふさわしくない、対立を生みそうな話題を持ち出す。
  • メンバー同士をけなしたり、攻撃したりする。
  • 一人の意見・混乱・反対・感情によって、会議全体が乗っ取られてしまう。
  • 他者(保護者、管理職、教育委員会など)への責任転嫁が多い。
  • 会話が、チームのコントロール範囲外のことばかりに向かう。
  • 個人の思い込みが「事実」として語られる。例:「うちの子どもたちには無理だよ」

 

グループのEQが高いときに見られる兆候

  • 誰かが話しているとき、メンバー全員と目を合わせようとする。また、メンバー同士が互いの意見を言い換えて確認する。
  • 新しいアイディアが出ると、まず興味好奇心が向けられる。
  • 「私はもうたくさん話したので、このテーマでは他の人の意見を聞きたいです」といった発言が自然に出てくる。
  • メンバー同士が互いに共感を示す。さらに、チーム外の人に対しても共感的である。
  • 会話の焦点が「解決策を探すこと」に向いている。
  • 誰かが感情的になっているように見えると、メンバーがそれに気づき、声をかける。例:「今どんな感じですか?少しつらそうに見えます。」
  • 話し合いの最中に、プロセスについてフィードバックをし合う。例:「ちょっと急ぎすぎて、全員の意見を拾いきれなかった気がします。他の人はどう感じましたか?」
  • 会議の最後にも、プロセスについてフィードバックをし合う。例:「最初の対話はとても助かりました。もっと次のステップを整理する時間があればよかったです。次回そこに時間を取りたいと思う人はいますか?」
  • ユーモアが適切に使われ、場の雰囲気やメンバーの気持ちに気づくきっかけになる。
  • メンバーが、前向きに捉えられることを見つけようとする。
  • チームへの貢献や行動に対して、メンバー同士が感謝を伝え合う。

 

グループにとってのさらなるメリット

EQの高いチームは、メンバー個々の気分だけでなく、チーム全体の雰囲気も上手に扱う方法をもっています。その気分のマネジメントは、必ずしもリーダーが担う必要はありません。むしろ、誰でも必要に応じて、雰囲気やコミュニケーションの流れ、人間関係の調整に関わる権限を自然に引き受けられることが、感情的知性(EI) の高いチームの特徴です。

多くの場合、メンバー同士がこうしたやり取りを調整する方法は、心地よく、適切に感じられます。EQの高いチームでは、仕事やチームの関係性をよりよくするための気づきや観察、提案が歓迎されます。たとえば、誰かが話しすぎているとき、別のメンバーが軽い調子でこう言うかもしれません。「はいはい、ジェームズ! そのアイディアが大好きで、すぐに取りかかりたいって気持ちはよくわかったよ。熱意はありがたいけど、ほかの人の意見も聞きたいから、ちょっと口をチャックしてね!」そして EQの高いチームなら、ジェームズは笑いながら口をチャックするジェスチャーをして、他の人の話を聞く側に回るでしょう。

チームにEQという概念を持ち込むことは、私たちがグループをどうファシリテートするかに大きな影響を与え、チーム内のさまざまな課題に対処する助けにもなります。ただし、目的は単に気持ちよく過ごすことではありません。チームがEQを育てるのは、互いの感情のスイッチを押し合うのではなく、互いの思考を押し広げる対話ができるようにするためなのです。

 

出典:https://www.edutopia.org/blog/key-effective-teams-schools-emotional-intelligence-elena-aguilar

 

 皆さんは、怒涛の年始を過ごされた(まだ、現在進行軽でしょうか?)ばかりかと思います。日本は、春休みが年度替わりの時期になっているので、欧米の夏休みと比較して極めて短いのが特徴です。ひょっとしたら、それが毎年同じことをせざるを得ない理由かもしれません。いかんせん、準備の時間が短すぎますから。授業も含めて、何事も準備が占めるウェートは大きいですから。でも、今回紹介する内容や次回紹介する予定の内容(=連載中の「責任ある意思決定」の最終回)などは準備の時間が不可欠な内容に思えます。

2026年4月4日土曜日

学校レベルでの責任ある意思決定: その5教え方 ― 生徒中心の授業をつくる

 新年度が始まります。その意味では、今回のテーマ(過去2回のテーマと合わせて)を考えるにはまたとないタイミングなのですが、日本の新年度は(欧米の夏休み明けと違って)忙しすぎます。おそらく、それが授業の改善をもたらさない最大の理由なのでは、と思わせるぐらいです。

 SEL便り: 責任ある意思決定 の10回目です。

 どういう授業を日々行う(=教え方をする)かは、カリキュラムと評価の仕方(他にも、学習環境や教師と生徒の関係を構築するか)★と並んで、学校レベルでの責任ある意思決定の大事な柱です。(しかし、この大事な責任と意思決定を放棄してしまっている学校が、あまりにも多すぎることがとても残念です!)

 『みんな羽ばたいて』の第7章「教え方」は次の引用で始まっています(同、283ページ)。

一体、どこの世界で、30人を前にして、何かを「教える」なんてことが意味をなすのだろうか? みんな、同じことを学んでいるのだろうか? 誰がそれをいい考えだなんて思っているのだろうか? みんな、同じ内容を同じように学ぶ準備はできているのだろうか? 彼らの才能は、一斉指導で輝くのか? それとも、単に何かを説明する際の簡単な方法でしかないのだろうか? とりあえず、教科書内容を「カバーする」ために?★★

 つまり、教科書をカバーする教え方は、生徒たちにとってはもちろんのこと、教師にとっても「教え方」と言えるようなシロモノではないということです。

 とはいえ、「授業に決まったレシピはありません」(同、286ページ)と書いた後に、次のように整理してくれています。

それにもかかわらず、幼稚園から大学に至るまで、質の高い授業の原則と実践は驚くほど共通しています。生徒に焦点を当てる教師は、授業を計画し、実施し、振り返り、そして継続する際に、共通した問いを自らにするものです。(中略)生徒中心の授業を行っている教師に共通した問いと、慣例と誤解に基づいた実践を拒否することは、本書でたびたび触れてきた次の四つの哲学的な主張に裏打ちされています。

 四つの哲学的主張は太字で、その中の項目は2~5つ紹介されているものから厳選したものを紹介します(これだけでも価値があるので、287~289ページをぜひチェックしてみてください)。

     授業と教え方(=学び方)において、意思決定の中心にいるのは生徒です。

・生徒は、聞いた知識を単に「保存」するのではなく、一人ひとりが異なる方法で学習します。理解を表現する方法も、物事を理解する方法も、一人ひとりの生徒は違います。教師はクラス単位で教えるかもしれませんが、すべての学習は究極的に個人的なプロセスなのです。

     授業の目標は、一人ひとりの生徒が教科内容の学び/感情と社会性の学び(SEL)を最大限に発揮するために必要とされる機会と支援を確実に得られるようにすることです。

・単にすべての生徒に教科内容を教えればいいわけではありません。目標は、一人ひとりの生徒が確実に学ぶことです。

     効果的な生徒中心の教え方は、必然的に知識や教科内容、評価、コミュニティーの三つを大切にします。

・より効果的な学びと、より効果的な教え方をサポートするための評価(これは、前回のテーマだった「形成的評価」)を活用します。

     生徒中心の効果的な教え方を行う教師には、以下の特徴があります。

・自分が教えている分野の専門知識、および生徒の教科内容の学び/感情と社会性の学び(SEL)を支援する教え方を学び、教師として成長しようとしている。

 これら四つを押さえた教え方にはどんなのがあるかご存じですか? たとえば具体的な方法を挙げるとすれば、ライティングとリーディング・ワークショップ(作家の時間と読書家の時間)https://wwletter.blogspot.com/2010/05/ww.htmlPBL(プロジェクト学習とプロブレム学習https://projectbetterschool.blogspot.com/search?q=PBL)などがあります。

 欧米では、ハッティ―の学びの見える化の影響もあり、過去10年ほどExcellence in Teaching and Learning (教えることと学ぶことの質的向上)を実現するための方法として、「High Impact Teaching Strategies」「High-Leverage Practices」「Evidence-Based Practices」などが紹介されています。その例の一つが、オーストラリアの

https://www.education.vic.gov.au/Documents/school/teachers/support/high-impact-teaching-strategies.pdf であり、アメリカではhttps://projectbetterschool.blogspot.com/search?q=%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF の動きがあります。詳しくは、『インストラクショナル・コーチング』を参照ください。

 

★この点に関して、『みんな羽ばたいて』では、次のように書いてあります。「授業とは、すべてが一体となる場です。もっといえば、固い決意をもった教師が、すべてを一体化させるために最善を尽くすという場です。教えるということは、哲学、生徒と学びに対する信念、教師の役割に関する考え、コミュニティー構築の計画、カリキュラム設計、そして評価が融合し、よりよい未来に貢献するために過去と現在から学ぶという、人間特有の能力に基盤を置いた実写ドラマさながらの場なのです。ある研究者は、『学びに最も大きな影響を与えるのは、教室での日々の生活体験であり、それは、教師が何を教えるかよりも、どのように教えるかによって決まる』」と述べています(同、283~4ページ)

 このいい例は、https://wwletter.blogspot.com/2023/02/sel.htmlや、https://projectbetterschool.blogspot.com/2023/07/blog-post_16.htmlで紹介されている本からイメージをつけることができます。

★★これは、教育を革新するために情報をhttps://www.teachthought.com/で発信している テリー・ハイクの言葉です。この引用に近い内容のものを紹介します。「学びは、一人の教師(たとえ、それが最高の教師であったとしても)の掌(てのひら)に収まりきるものではありません。『学ぶ』とは、本来、大人や生徒一人ひとりが未知の内容に夢中になり、自分のニーズや興味関心に従い、自分が納得できる形で意味を理解していくというダイナミックな経験だからです」(『一斉授業をハックする』3ページ)その本で詳しく解説されている教室内に複数の学習センターを設けて、生徒たちに選んでもらう形の授業実践は、『ようこそ、一人ひとりをいかす教室へ』で紹介されている20ぐらいの効果的な教え方の筆頭に位置づけられています。

2026年3月21日土曜日

学校レベルでの責任ある意思決定: その4=評価 ~ 学びと成長のために評価を活用する

  SEL便り: 責任ある意思決定 の9回目です。前回の最後にあったように、評価はカリキュラムと教え方と切っても切り離せない関係にあります。そして、現時点で、日本で主流の評価は、かなり歪んだ(生徒たちの学びと成長にも、教師の教え方の改善にもほとんど寄与しない)形で行われていると言わざるを得ないと思います。3つのなかで、突出しておかしいのは評価の現状だと思う人は多い★でしょうが、それはカリキュラム(教師の立場からは、何をどう教えるかであり、生徒の立場からは何をどう学ぶか、という前回の8回目のテーマ)と実際の教え方(連載の次回10回目のテーマ)の歪み具合に呼応していると言えます。

 「学校レベルの責任ある意思決定」に最も参考になる『みんな羽ばたいて』の第6章は、次のエピグラフ(章頭引用)ではじまります。

 学校で行われる最も重要な評価は、誰も見ることができません。それは、1日中、生徒の頭の中で行われているからです。生徒は、自分が何をし、何をつくり、何を決断したかを評価し、何が十分であるのかについて決定をしています。このような生徒自身の評価によって、生徒がどれだけ課題を気にかけ、どれだけ一生懸命に活動し、どれだけ学ぶかが決まるのです。(中略) 結局のところ、生徒自身の評価がすべてなのです(同、227ページ)。 

 このことを、日本の教育関係者はどれほど認識できているでしょうか? これが理解できていたなら、テスト・成績・通知表/内申書とセットになっている勉強はとうの昔に葬り去られていたはずです!

しかし現実は、「成績をつけることを目的としたテストなどの『総括的評価』(や『形成的評価』の冠をつけた、実は成績をつけるための手段化している単元テスト)のみが、学校の評価を支配し続けているということです。生徒の学びは、テストや通知表の形で保護者や生徒にその結果を伝えられることを前提としており、それは同学年における相対的な位置関係を示します。教師は、教室でのテストや成績を生徒の学びに役立てたり、伸ばしたり、深めたりすることを意図しているかもしれませんが、それはほとんど実現に至っていません。★★」(『みんな羽ばたいて、233ページ』

上に書かれたことは、全国的あるいは自治体レベルで行われている学力テストにも言えます。単なる時間と税金の無駄遣いを繰り返しています。入試は?!

 そして、「より望ましく、公平で、優れた教え方と学び方のビジョンを達成するための要点は、『覚えたことを判定すること』から『学び方(思考の習慣)を身につけること』★★★へと、評価の焦点の移行を支える考え方を理解することです。本章の残りの部分では、この転換が何を意味するのか、なぜそれが重要なのか、そしてそれが実践ではどのように見えるのかを探ります」(同、237ページ)

 

 これは、教育制度(特に、学校)の責任ある意思決定が最も求められている分野であり、現時点ではそれを残念ながら(不幸にも)モデルとして示せていません。モデルで示せるように、ぜひ『みんな羽ばたいて』の第6章を読んでいただいて、至急、実践に移してください。それは、教えた後の総括的評価(=テスト・成績・通知表)ではなく、まだ教師は教えている/生徒は学んでいる最中に行う形成的評価を重視することを意味します。総括的評価にいくら時間とエネルギーを使ったところで、生徒の学びはよくしませんが、形成的評価は「学びのための評価」★★★★とも言われるぐらいに、生徒の学びの質と量を改善するために行われるものです(その前段として、形成的評価によって教師の教え方が改善され(続け)ることが条件にもなります!)。

 

★思うだけで、それを改める行動に出ている人はあまり聞いたことがありません。もし、こういう教科の改善の取り組みをすでにしているという方は、ぜひ教えてください。

 https://wwletter.blogspot.com/2023/11/blog-post.htmlhttps://wwletter.blogspot.com/search?q=%E6%88%90%E7%B8%BEABC を参照ください。

★★この結果として、「人間の能力は生まれたときから決まっている」という固定マインドセットをほとんどの教師や保護者をはじめ社会全体がもつことになり、「人は誰でも努力すればできるようになる」という成長マインドセットをもてなくもしています!

『オープニングマインド』(ピーター・ジョンストン著)とhttps://projectbetterschool.blogspot.com/2020/06/blog-post_21.htmlの記事の『オープニングマインド』の下で紹介されている本、および『マインドセット学級経営』(アニー・ブロックほか著)などをぜひ参照ください。

★★★「学び方を学ぶ」は、ここしばらくのキーワードの一つかと思いますが、それは「見取り」や「子ども理解」などと同じで、言葉としては存在しても実体のないものの典型かもしれません。「思考の習慣(https://bit.ly/3XZmfbh)」を身につけると言い換えた方が取り組みやすくなります。そのための具体的な方法は、『みんな羽ばたいて』と「生徒中心の授業づくり」という観点でとても相性のいい『学びの中心はやっぱり生徒だ!』に書かれています。

★★★★この総括的評価(学びが終わった後の評価)と形成的評価(学びを向上させるための評価)の違いを理解することは、教育において致命的に大切です。後者について詳しくは、『テストだけでは測れない! ~ 人を伸ばす「評価」とは』NHK生活人新書を参照ください。