あなたは、この質問にどう答えますか?
長年SELの研究をしている3人の研究者にこの質問を投げかけたところ、名前と理由をあげて答えられたのは一人だけでした。
ですから、誰でもすぐに答えられる質問ではありません。
ですが、これからSELに取り組み続けることを考えたら、ぜひそういう人たちをリストアップし続けてください。
●唯一回答したDr.Mark Greenbergの答えは、次の通りです。
まず、チャーリー・ブラウンです。彼は、他の人とうまくやるコツを教えてくれているだけでなく、自分ともうまくやる方法を教えてくれています。
2番目は、スパイダーマンです。彼は、決して諦めません。また、常に正しいことをしようとしますし、自分のもっているパワーに責任をもとうとしています。
3番目ですが、最も好きなのはヨーダ(映画『スター・ウォーズ』に登場人物)です。彼は、とても思慮深く賢明で、学べることがたくさんあります。一つだけ彼の名言を紹介しましょう。「恐れはダークサイド(暗黒面)への道じゃ。 · 恐れは怒りに導き、怒りは憎しみに導き、憎しみは苦しみに導くんじゃ」
●ちなみに、ChatGPTの回答は次の通りです:
「その質問に答えるのは難しいですね。私の計算機能と知識ベースから得られる情報をもとにすれば、社交的で感情的に優れた人々の例を見つけることは可能です。しかし、私はそれらの人々と対話した経験がありませんし、感情的な接触もありません。したがって、私の選択は完全に理論的なものになります。
ですが、例えば、アントニオ・デミアスやネルソン・マンデラのようなリーダーシップと感情的知能を持った人々が、多くの場面で他者とのコミュニケーションを成功させてきました。また、フィクションのキャラクターとしては、ディズニーのミッキーマウスやジャンル・オースティンの小説に登場するエマ・ウッドハウスなどが挙げられます。彼らは、自己認識、他者との関係構築、コミュニケーションスキルにおいて優れた能力を示しています。」
このChatGPTの回答に、あなたは何点ぐらいをつけますか? 筆者の評価は、70点ぐらいです。前段の「言い訳」の部分はユーモアと解しました。アントニオ・デミアスって、誰ですか? (いずれにしても、ChatGPTの回答はまだ6~7割程度で捉えておいた方が無難です!)
●最後に、グリーンバーグ博士にならって、筆者の招待したい人は、まず、『ギヴァー』の主役のジョナスです。ギヴァー以外はもっていないコミュニティー(人類)の過去の歴史を注入されたことによって、単に赤ちゃんのガブリエルを助けるためだけではなく、コミュニティー全体が目を覚ませるような責任のある行動をとったことによります。なお、ジョナスのSELのスキルは「人並」と言ったところだと思いますが、「責任のある行動」は傑出しています(その事実が、結果的には、SELのスキルも押し上げているような気がします。そうでないと、「あのような」行動はとれませんから!)。
2番目は、鉄腕アトムをはじめ手塚治虫の漫画の主人公たちです。その理由は、グリーンバーグ博士がスパイダーマンを選んだ理由に似ています。ただ、鉄腕アトムの場合は、妹のウランとのセットにすると、SELのスキルがより高まるかもしれません。
◆
なお、SEL用に使える本のリストは、https://docs.google.com/spreadsheets/d/e/2PACX-1vS_cqoO1OnMIqJzMTAhIbd-UZZTNLZZY-STwjYf9UJg2XvCN5JHLg-PbphrteMzz_-a8F9eRmbce1Om/pubhtml がありますので、それらも参考にしながら、ご自分のディナーに招待したい人のリストを収集し続けてください。
出典:https://casel.org/blog/30-years-of-sel-research-whats-new-and-whats-next/
0 件のコメント:
コメントを投稿