2023年9月23日土曜日

山極寿一さんの「共感」説 ~ 共感10

 先日テレビを見ていたら、山際さんが共感こそが、人類を人類にさせた最大の要因、というようなことを言っていたので、彼の本を何冊か読んでみました。

  家族や集団と共にあるという心 ― これを「共感力」と呼び変えてもいいのですが、われわれの祖先が、この非常に高い共感力を育んでいなければ、類人猿から人間にはなれなかった。そういっても過言ではないと思うんです。

  ただし、共感力がもたらすのは、必ずしもプラスの側面だけではありません。非常に高い共感力が、争いを生んで戦争をも引き起こす。共感力によって人類は傷ついてきたともいえるわけです。その共感力の有無、強弱という点で、われわれ人類とゴリラやチンパンジーなどの類人猿の間には明確な線引きができる。もちろんサルとも違います。(『人類は何を失いつつあるのか』関野吉晴との共著、46~47ページより)

 ちなみに、テレビでは、「身体の同調 → 心の同調 → 信頼度が増す」ということも話していました。この同調やミラー・ニューロンは、人間固有のものなのでしょうか? それとも、他の動物にもあるのでしょうか?(さらには、植物にも?)

 https://jp.indeed.com/career-advice/career-development/empathy-in-the-workplace には、職場で共感力が重要な理由が書かれていますが、学校などの学びの場でも共感力が重要なことは、ほぼ同じ理由を上げられるのではないでしょうか?

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