SELとは、どのようなものか?
今すぐSELを始めるにはどうすればいいのか?
これらのよくある質問に応えるために、SELを普及することを目的に1994年に設立されたCASELによってSEL 3
Signature Practices(←どういう意味? 直訳すると「SEL 3つの署名実践」)が開発されました。CASELのSELフレームワークとSELの主要な構成要素(要するに、5つの柱のことです!)に基づいており、実行可能で効果的な体系的SELの出発点として利用できます。
いつでも、どこでも、誰を対象にしてもできる簡単な活動が、全部で35紹介されています。時間的には、5~15分ぐらいのものが多く、長くても30分です。一つひとつの活動は極めてシンプルに見えますが、学校や(SELの視点を踏まえた)授業という複雑なシステムに大きな影響を与える機会を提供します。まずは、校内研修や興味のある仲間内で、あるいは職員会議のなかで(司会や管理職/参加者の了解を得たうえで)試してみるのがいいのではないかと思います。
35の活動は、https://signaturepractices.casel.org/practices/ で全部見られます。親切に、要する時間、磨けるSELのスキル、そして想定できる対象が書かれています。そして、「View Full Details」をクリックすると、それぞれの活動の詳細を説明したページに移動します。(翻訳ソフトを使って、全部読めます!)
●4つのコーナー
有名な「4つのコーナー」というページを見てみましょう。
まず、この活動の概要と「4つのコーナーがSELにどう役立つのか」が説明されています。
概要には、「参加者は、4つの短いテキストや画像などから一番ピンとくるもの選択します。その後、自分選択に合った「コーナー」に移動し、そこで一緒になったメンバーと選択の理由を共有します。その後、全体のグループが再集合し、経験を振り返るための数分間を取ります」と書いてあります。
SELにどう役立つかは、「自己管理/エイジェンシーと、社会認識/帰属意識」の二つが強調されています。
その下には、
・いつ、なぜ「4つのコーナー」をするのか
・どうすすめたらいいのか ~ ここが一番細かく親切に書かれています!
・変更/応用の仕方
・具体的な事例の紹介 ~ これがあるのが、ありがたいです。
具体的な事例の一つは、4枚の写真を見て、いまの自分の役割/仕事が象徴するイメージを一つ選ぶというものです。まさに、校内研修にピッタリ! 写真は、
https://casel.s3.us-east-2.amazonaws.com/sites/5/Corners-Right-now-my-role-feels-like-images.pdf で見られます。
4つのうちのどれを選ぶかで、当然大きく異なりますが、面白いのは、たとえ同じものを選んでも、その理由は必ずしも同じではなく、かなり多様であることが、コーナーに分かれて話し合うことでわかります。そして、その後の全体での振り返りでも多くの発見や気づきがあります。
筆者がこの「4つのコーナー」という類まれなるいい活動を知ったのは40年近く前なのですが・・・人権教育の活動で紹介されていました。それ以降、開発・環境・多文化理解・平和教育等に応用しましたし、道徳や社会科でも。あなたも、自分の授業でどう使えるか考えてみませんか? これがまさに、教科とSELの統合というか融合です!
参照ページ: https://signaturepractices.casel.org/?_gl=1%2A9q9hqv%2A_ga%2AMTc4MjIzMTI1MS4xNzAxNjQ3NjQy%2A_ga_WV5CMTF83E%2AMTcyNTU3NzU0Ni40NS4wLjE3MjU1Nzc1NDguMC4wLjA.(「SEL 3 Signature Practices Playbook」は、教室、学校、教育委員会でSELを教科指導やその他の学校活動に統合するための導入ガイドであり、35の活動の使い方を説明したガイドでもあります。)
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