近年のさまざまな研究で教室のデザインが学びに大きな影響があることがわかってきています。担任の教師が変えられないものも多くありますが、簡単かつ効率的に教室で子どもたちが学びやすい環境をつくることも可能です。新学期を迎える前に、どのような環境で子どもたちが学びやすいか、学んでほしいか考えてみるのもよいかもしれません。
近年のさまざまな研究で教室のデザインが学びに大きな影響があることがわかってきています。担任の教師が変えられないものも多くありますが、簡単かつ効率的に教室で子どもたちが学びやすい環境をつくることも可能です。新学期を迎える前に、どのような環境で子どもたちが学びやすいか、学んでほしいか考えてみるのもよいかもしれません。
皆さんは、最近寝不足になっていませんか?
そうです、パリ・オリンピックを見るために。
個人的には、年と共に、あまり見なくなっているので、寝不足の問題はありません。
また、スポーツは見るもの以上に、するものだとも思っています。
そこで、今回はSELという観点で、スポーツ(と遊びも)を見てみたいと思います。
まずは、https://mobilecoach.teamusa.org/page/5103/connection-based-coaching/18629/about-connection-based-coaching をご覧ください。動画で話されていることは、すべて画面に表示されています(から、本文を翻訳ソフトに入力して訳してください)。アメリカはオリンピックを活用して参加者(子どもたち)のSELスキルを磨くことに乗り出しています! 何といっても、パリの次はロサンジェルスですから。
次はオリンピックとは関係なく2020年の10月にアップされた動画https://www.edutopia.org/video/using-athletics-teach-social-and-emotional-skills を見てください。言葉はあまりわからなくても、感じはつかめると思います。何が話されているのかを知りたい方は、動画の下の「View transcript」をクリックすると、話されている内容が読めます。これを翻訳ソフトで訳してください。(あるいは、YouTubeの画面の下にある歯車アイコンの「設定」を操作することで、日本語字幕に換えられます。まだ翻訳ソフトの精度は7~8割程度ですが、意味は十分に通じます。)
スポーツは、子どもたちのSELスキルを磨くとてもいい機会であることがわかります。それなら当然、学校での体育の授業でもSELをと考える方には、
https://www.edutopia.org/article/sel-possibilities-physical-education
やhttps://www.edutopia.org/article/setting-sel-program-physical-education-classes がお勧めです。
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もう一つのテーマの遊びに移ります。
『遊びが学びに欠かせないわけ』の第8章のタイトルは、「社会的・感情的な発達に果たす遊びの役割」です★。まさに、SELの各要素が磨かれることが明らかにされています。
その最初のページに、「大人たちから離れて、他の子どもたちと遊ぶことで、子どもは自分で判断し、自分の感情や衝動をコントロールし、他者の視点で見られ、他者との違いを乗り越え、そして友だちになることを学びます。要するに、遊びによって子どもたちは自分の人生をコントロールすることを学ぶのです」(206ページ)と書かれています。私たちは、この大切な機会をドンドン減らしていないでしょうか?
そして、『遊びが学びに欠かせないわけ』の著者は、遊びとしてするスポーツと大人によって指導されるスポーツを比較しています(以下は、206~7ページの引用です)。
昔はよくやっていた草野球を思い描いてください。誰か一緒に遊べる仲間がいることを期待して、多様な年齢の子どもたちが空き地に集まってきます。歩いてくる子、自転車でくる子、一人でくる子、何人かと誘い合ってくる子といろいろです。そして、バットを持ってくる子、ボール(それも、本物の硬球ではありません!)を持ってくる子、そして野手用のグローブを持ってくる子もいます。そして、遊ぶのに十分な人数になったので、始めることになるのです。信頼のあるもっともいいプレーヤー二人が双方のチームのキャプテンになり、自分のチームのメンバーを順番に指名します。その後に、帽子、フリスビー、サイズが合いそうなものなら何でも使って、ベースを配置します。もしすべてのポジションを埋めるには人数が足りない場合は、何とかやりくりします。子どもたちに何をどうしたらいいのかを教えてくれたり、問題が起こったときに解決してくれたりする大人はいません。自分たちですべてをやらなければなりません。このような野球の仕方は、まさに「本物の遊び」です。何をどうするかはすべて子どもたち自身によって決められ、運営され、そして何かの報酬のために行われるのではなく、野球を楽しむためだけに行われます。
今度は、リトルリーグの野球を思い描いてください。手入れが行き届いたグランドで行われます。それは、プロの選手たちがプレーするグランドのミニ・バージョンです。遠くからくる子もいたり、親たちがサポートをしたりしているので、子どもたちの多くは親に車で送ってもらっています。自分の子どもを見守り、チームに声援を送るために、多くの親が練習や試合を見るのにとどまります。継続して行われるリーグなので、誰がレギュラーで誰が控えかは事前に決まっています。それぞれのチームには、大人のコーチや主審がいます。公式な成績がつけられ、勝ち負けの記録によってシーズンの優勝チームが決まります。本当にそこでプレーしたい子どもたちもいますが、中には親におだてられたり、押し付けられたりした子どももいます。
遊びとして行われる非公式で自主的な草野球やその他のスポーツは、公式で大人によって指導されるスポーツでは得られない貴重な教訓があります。以下に紹介するのは、どんな人でも得られる大事な五つの教訓です。
教訓1・試合を続けたければ、全員を満足させ続けなければならない。
教訓2・ルールは修正可能で、プレーヤーたちによってつくられる。
教訓3・対立は、話し合い、交渉、妥協で解決する。
教訓4・あなたのチームと相手チームの違いは一切ない。
教訓5・よいプレーをして、楽しむことの方が、勝つことよりもはるかに重要。
これらについては、207~214ページで詳しく論じられています。
以上のことからも、遊びの価値が明確です。そして、学校や大人によって指導されるスポーツも、これらをできるだけ補う必要性をわかっていて、かつその方法をもっている指導者がいないと、せっかくのチャンスを逃していることになります。だからアメリカでは最初のURLで紹介した「SELについて100万人のコーチをトレーニングする取り組み」をスタートさせたのです。
★この章以外でも、遊びと学びについて多面的に捉えた本(=学校の在り方を根本的にとらえ直す本)になっていますので、ぜひご一読を! https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0731224 で、詳しい目次が見られます。
子どもたちを適切にサポートするためには、まずサポートする教師自身がEQやSQを培うことが必要です。教室での教師の感情は、ポジティブなものもネガティブなものも子どもたちに影響します。そして、大きなストレスを抱えている場合には、客観的な評価や適切な対応をすることが難しくなります。また、教職員のSELを促すことによって、研究では、下記のようなさまざまな効果があることが指摘されています。
燃え尽き症候群(バーンアウト)の低下、同僚との信頼関係の向上
忍耐力や共感する力が高まり、円滑なコミュニケーションの促進、安全に学べる環境の構築
子どもの感情と社会性を育む学びのより効果的な実践
子どもたちとの関係性向上、教室運営の改善、問題行動の低減
学校風土への積極的な貢献
教師がうまく自己管理をできる場合、子どもたちに向き合いうまく対応することができるとともに、子どもたちの自己認識や自己管理能力を高めるためのモデルとなることができます。夏休みの間に自分の感情と向き合い、EQを高めることで、自分自身の生活や二学期以降の学級運営、子どもたちのSELにポジティブな影響があることでしょう。
今回は、自己認識と自己管理能力、共感する力を高めるアクティビティについてご紹介します。すべてのステップで大切なことは、感情を受けとめ、客観的に捉えること、自己批判をしないようにすることです。
1.感情を認識する
一日、もしくは一時間でも、自分の感情に注意を向けましょう。待ち合わせに間に合わずに不安なときには、「今、不安を感じている」と、友人に会えて嬉しいときには、「今、嬉しいと感じている」と心の中でつぶやいてみましょう。自分の感情を批判せずに、そのまま受けとめ、気づくことが大切です。ノートや日記に書きとめて、自分の感情をふり返るようにするのもよいでしょう。一言で言い表せない気持ちや、表現できる言葉が見つからなくても、思いつくままに書きとめてみましょう。
2.身体的反応を自覚する
次に、身体が感情に対してどのような反応をしているのかに着目します。たとえば、閉まりかけたエレベーターに乗ろうとして、誰かがボタンを押して待っていてくれたとき、自然と笑顔になっているかもれません。これは、「感謝」という気持ちに対する反応です。もしくは、上司に話すときに、肩に力が入り、胃がキリキリし、早口になるのは、「防衛反応と不安」を感じているからだと認識できます。身体は、感情に影響を受けるので、自分の身体の反応に注意を向けることで、有益な情報が得られ、どのようにふるまうか決めることができます。たとえば、上司と話す際に不安を感じる自分に気がついたならば、深呼吸をして、肩の力を抜いて、ゆっくり話すことで、落ちつくことができるかもしれません。自分の感情に気がつき、言語化することで、無意識の感情に基づく行動を減らすことにつながります。
3.好奇心をもつ
自分の感情に気づき、言語化することができたなら、その感情について考えてみましょう。「自分はいつもこの不安を感じるのか?いつから始まったのか?ほかの上司と話すときはどうか?どうして不安を感じるのか?」と感じている感情について客観的に考えることで、感情に捕らわれる状態を緩め、対策を考えられるようになります。
4. 自分の感情を観察する
私たちはポジティブな感情もネガティブな感情も経験しますが、感情そのものではありません。感情を感じている自分自身を俯瞰的に捉えることができれば、感情に左右される意思決定を避けることができます。感情には、強力で長く続くものも、軽く一時的なものもありますが、永続的なものではなく、多かれ少なかれ常に変化するものだということを頭に入れておくことが大切です。
さらに、ある感情を感じることで、自分のなかでどのような考えが生まれているのか、感情と考えのつながりを観察することも有効です。客観的に感情を捉えられるように習慣を身につけておくことで、より合理的な意思決定ができるようになります。
5.自分の感情が他者に与える影響に気づく
自己批判に陥らないように気を着けながら、自分の感情が他者にどのように影響しているのか考えましょう。ここでは、「興味深い!まったく考えたことがなかった。自分が__を感じているときに、Xはこんなふうになっている」というような客観的な科学者のような視点が大切です。たとえば、自分はAさんに会ったときには、笑顔で接し、嬉しく感じ、あいさつをすると、Aさんは、満面の笑顔で、リラックスした面持ちで自席につくことに目を向けることができます。また、自分が疲れていて面倒くさいと思いながら市役所である書類を取りに行くときには、職員は、目を合わせずに機械的な対応をした、といったことが挙げられます。他者への影響に気がつくことが目的のため、観察し、言語化することが大切です。
また、もし何か動揺するようなことがあった場合にも、周りの人に、気がかりや悩みがあること、今、この場にしっかりと集中するように努めること、いつもよりも集中力を欠くかもしれないこと、を簡潔に伝えてみると、周囲への影響がどのように変わるか観察してみるのもよいでしょう。
参照:
Strengthening Adult SEL & Cultural Competence | CASEL District Resource Center
A Practical Guide to Setting Up Daily Teacher Reflection | Edutopia
5 Simple Lessons for Social and Emotional Learning for Adults | Edutopia
SELは、学校の中だけで行われるものかというと、決してそうではありません。
その際たるものが、夏休み前や夏休み中に行われるサマーキャンプなどの宿泊行事です。宿泊行事にはSELの要素がすでに含まれているか、含めやすいです。
長年、宿泊合宿は「安全、仲間/居場所意識の醸成、心身面の成長」を目的に行われてきました。体力や様々なスキル面の成長や練習の機会だけでなく、コミュニケーション、仲間との協働、忍耐力ややり抜く力を磨くことも意識していたと思います。
ぜひ、後者の観点から行事の内容を見直したり、プログラムの一部を委託していたりする場合は、https://selnewsletter.blogspot.com/2023/06/sel.htmlで紹介されている本を紹介したりすることができます。あるいは、https://casel.org/blog/sel-skill-building-at-summer-camp/★の情報を担当者で読んだり、提供したりしてもいいかもしれません。
また、学校の責任でする・しないにかかわらず、博物館や美術館訪問も、参加者の展示にまつわる考えや物語を共有し合ったり、質問を出したりすることで、新しい意味や理解をつくり上げたり、自分や他者理解につながります。日本のそういった施設では対生徒のプログラムを実施しているところでも、まだSELの視点を踏まえているところは少ないと思うので、担当者に本サイトや上記の本やhttps://casel.org/blog/sel-skybridges-museums-as-partners-in-social-and-emotional-learning/★などを紹介してあげるといいでしょう。
他にも、子ども劇場などの活動(ということは、学芸会も!)は、オーディションの段階から、練習、リハーサルや切符のプロモーション、そして公演までのすべてのステップがSELのスキルに満ちています。子ども劇場や学芸会の関係者には、次の情報を読んでもらうといいかもしれません。
図書館や映画館なども他者理解や自己理解に役立つ機会があります。たとえば、ディズニー&ピクサーによる最新アニメーション映画「インサイド・ヘッド2」が、8月1日(木)より日本全国の劇場で公開されます。(日本では2015年7月に公開された「インサイド・ヘッド(原題は、Inside Out)」ももちろんお勧めです。9歳の女の子の頭の中を舞台に、そこに住む「喜び」「悲しみ」「怒り」「嫌悪」「恐れ」の5つの「感情」を題材としており、擬人化されたそれらのキャラクターを主人公に据え、彼らが少女を幸せにすべく奮闘する様子が描かれています。)
公立図書館では、司書にSELの本を紹介してもらえるようにお願いします。もし、紹介してもらえなかった場合は、その司書の名前を覚えておいて、数日後に「いろいろ調べてみたら、結構SEL関連の本が出ていることが分かりました」と、
https://selnewsletter.blogspot.com/2023/11/sel.htmlで紹介されている本や、
https://selnewsletter.blogspot.com/search?q=SEL%E3%81%AE%E7%B5%B5%E6%9C%ACを紹介してあげてもいいかもしれません。特に、司書が興味をもつのは、
https://docs.google.com/spreadsheets/d/e/2PACX-1vS_cqoO1OnMIqJzMTAhIbd-UZZTNLZZY-STwjYf9UJg2XvCN5JHLg-PbphrteMzz_-a8F9eRmbce1Om/pubhtml のリストだと思います。そして、(このリストがすべてを網羅しているわけではありませんし、常に新しい本も出続けているので)これらの分類で、他にもお勧めの本はないか尋ねてみるのです。
さらには、遠くに旅行に行く必要はなく、身近な町や地域を親子で(あるいは、小学生高学年以上なら友だち数人で)探検してみるというアイディアもあります。
https://casel.org/blog/exploring-the-city-discovering-themselves/★
教師が学校の中だけですべてを担おうとせず、子どもたちの感情と人間関係を育むのは家族も含めて社会全体の責任ですから、情報を提供することで相応の役割を担ってもらうようにしていきましょう。
★翻訳ソフトやChatGPTを使うと、8割ぐらいの精度で日本語にしてくれますので内容は把握できます。(私は両方ともほとんど使わないので、両方とも同じレベルと思っていましたが、よく使っている人によると、翻訳ソフトの方が精度は上のようです。)
小学校では、生徒の聴解力、背景知識、語彙力、言語構造の理解など、さまざまな読み書き能力を高めるために、対話読み聞かせ★がよく使われています。しかし、読み聞かせは学業面での利点だけでなく、SELスキルの育成にも役立ちます。
実際、教師はSELをテーマにした本の読み聞かせを朝の会、国語の授業、教科横断的な学習に組み込むことができます。
読み聞かせは、SELスキルと国語の力を同時に向上させる
研究によると、SELは生徒の心の健康を支え、積極的な行動を増やし、学業成績を強化することが分かっています。SELはまた、学業と個人的な場面の両方で日常生活に応用できる実社会のスキルを生徒に身につけさせます。
SELに焦点を当てた読み聞かせは、教師と生徒が協力し合い、学級コミュニティーを築く機会となります。読み聞かせが促進する話し合いや質問は、生徒や教師が物語の登場人物や出来事と個人的なつながりを持ったり、クラスメートの多様な経験や背景、文化について学んだりするきっかけともなり、共感を育みます。
読み聞かせの焦点となるSELスキルを選ぶ
SELをテーマにした読み聞かせをするとき、最初にすることは、絵本を選ぶ前に、どのSELのテーマやスキルに焦点を当てたいかを決めることです。CASELフレームワークによると、SELには自己認識、自己管理、社会認識、人間関係スキル、責任ある意思決定の5つの能力があります。
これら5つの能力/コンピテンシーの中には、社会的・文化的アイデンティティー、共感力、帰属意識、忍耐力、自己調整力、長所を認識し多様性を認める能力など、より具体的なスキルの内訳が埋め込まれています。自分のクラスで何に重点を置くかを決める際には、「どのSELスキルが生徒の発達段階に合っているか? 生徒たちはどのSELスキルを伸ばすのにさらなるサポートが必要でしょうか? どのSELスキルが私たちの理想的なクラスのあり方に最も適しているか?」などについて考えます。
この答えから、読み聞かせのテーマがいくつか見つかるでしょう。例えば、生徒が仲間に対して思いやりのない態度をとっていることに気づいたら、共感と思いやりの育成に焦点を当てることができます。あるいは、生徒が声をかけたり、手を離したりすることに問題を抱えている場合は、自己規制や衝動のコントロールに焦点を当てるのがよいでしょう。
本の選択 ~ 最後のリスト参照
読み聞かせの計画
絵本を選んだら、簡単な計画を立てるとよいでしょう。読み聞かせの前、読み聞かせの最中、読み聞かせの後に実施する話し合いのポイントや考え聞かせ★、質問などをあらかじめ計画しておくのです。
読む前に、生徒に本の簡単な紹介をし、読み聞かせの焦点を定め(例えば、選んだSELスキルやテーマ、関連する理解のための方法★★を確認する)、重要な語彙を予習し、生徒の背景知識を活性化する質問をし、生徒が文章や登場人物について予想するように仕向けます。
読み聞かせをしている途中、2~5回の中断点を予め計画しておきます。その際、教師が考え聞かせをしたり、生徒の話し合いを促したり、本文や登場人物と関連づける機会を設けたりします。
読み終わった後、物語の文脈の中でSELについて私たちはさらに話し合い、最初の葛藤を特定し、登場人物が特定のSELスキルを使ってどのように葛藤を解決したかを確認します。その後、生徒をフォローアップの活動に導き、SELのコンピテンシーに沿った思考、学習、応用を広げます。
フォローアップの活動
フォローアップの活動には、特定のSELスキルについて、またそれが学校現場でどのように応用できるかについて、ペアか小グループまたはクラス全体で話し合うことが中心です。生徒は、個人的な経験や知識に基づいて、本の登場人物や出来事との関連性を共有することができます。
例えば、個人的な物語を書いたり、文章に反応して絵を描いたり、葛藤や問題を解決するためにどのように行動すべきかを話し合うのです。そうすることで、筋書きやテーマ、登場人物の特徴や成長など、物語の要素を理解するための具体的な読解力★★を身につけることができます。
上で紹介したアプローチを通して、読み聞かせは、公平性と生徒のアイデンティティー、文化、生活経験の表現を促進しながら、読み書きのスキルとSELを育む機会を同時に提供します。
出典:https://www.edutopia.org/article/social-emotional-learning-read-alouds-can-support-literacy
おすすめの本の候補
ようこそ!ここはみんなのがっこうだよ アレクザーンドラ・ペンフォールド作 ; スーザン・カウフマン絵 ; 吉上恭太訳 鈴木出版 2020
みんなとちがうきみだけど ジャクリーン・ウッドソン作 ; ラファエル・ロペス絵 ; 都甲幸治訳 汐文社 2019
ぼくはにんげん : おもいやりってだいじだね スーザン・ヴェルデ文 ; ピーター・レイノルズ絵 ; 島津やよい訳 新評論 2020
きみはたいせつ クリスチャン・ロビンソン作 ; 横山和江訳 BL出版 2021
しあわせのバケツ キャロル・マックラウド作 ; デヴィッド・メッシング絵 TOブックス 2019
ええやんそのままで トッド・パール作 ; つだゆうこ訳 解放出版社、 2008
ふたりのサンドウィッチ ラーニア・アル・アブドッラーさく ; ケリー・ディプキオぶん ; トリシャ・トゥサえ TOブックス 2010
いいこでねんね デヴィッド・エズラ・シュタイン作 ; さかいくにゆき訳 ポプラ社 2012
せかいはふしぎでできている! アンドレア・ベイティー作 ; デイヴィッド・ロバーツ絵 ; かとうりつこ訳 絵本塾出版 2018
きりんはダンスをおどれない : ポップアップ ジャイルズ・アンドレイさく ; ガイ・パーカー=リースえ ; たにゆきやく 大日本絵画 2009
◆
しんぱいしんぱい ウェンベリー ケビン・ヘンクス作 ; いしいむつみ訳 BL出版 2001
3歳から読みきかせるしあわせのバケツ : 英語でもよめる キャロル・マックラウド、 カレン・ウェルズ作 ; ペニー・ウェバー絵 TOブックス 2012
ごきげんななめのてんとうむし エリック・カールさく ; もりひさしやく 偕成社 1998
いろいろいろんな日 ドクター・スース作 ; スティーブ・ジョンソン、 ルー・ファンチャー絵 ; 石井睦美訳 BL出版 1998
ええきもちええかんじ トッド・パール作 ; つだゆうこ訳 解放出版社、 2009
しっぱい!とおもったけど トッド・パール作 ; つだゆうこ訳 解放出版社、 2014
ぼくはぼく スーザン・ヴェルデ文 ; ピーター・レイノルズ絵 ; 島津やよい訳 新評論 2023
◆
SELの絵本は、以上の他にもhttps://docs.google.com/spreadsheets/d/e/2PACX-1vS_cqoO1OnMIqJzMTAhIbd-UZZTNLZZY-STwjYf9UJg2XvCN5JHLg-PbphrteMzz_-a8F9eRmbce1Om/pubhtml でテーマ別に分類したリストを見ることができます。
★「読み聞かせ」といっても、その方法は多様にあります。日本では、バリエーションが乏しく、小学校入学前の子どもを対象にした読み聞かせが、入学以降も使われている状況が続いています。目的が違えば、方法も変えなければならないのに(特に、学習の手段として使う場合は)! 対話読み聞かせは、読み聞かせをしながら聞いている対象と話し合いをもつ方法で、より参加型の読み聞かせになります。考え聞かせは、読み手が読み聞かせと同時に、読みながら自分が考えていることを披露する方法です。もちろん、絵本の最初から最後まで、対話読み聞かせや考え聞かせをしてしまっては効果的ではありません。どこでどれだけするかを事前に準備することが大切です。『読み聞かせは魔法!』(明治図書)の第2章で対話読み聞かせが、第3章で考え聞かせのやり方が紹介されています。また、小学生以上に対して行う読み聞かせについても第1章で紹介されています。
★★ https://wwletter.blogspot.com/の左上に「理解のための方法」「理解のための7つの方法」「優れた読書家が使っている方法」などを入力して検索すると「理解のための方法」Comprehension Strategiesを知ることができます。一方、より広範なreading skillについては、https://helpfulprofessor.com/reading-skills/で(英語の場合)75のスキルが紹介されています。そのうちの大半は日本語にも当てはまります。